森のコト

つかわないから、だめになっていく。
木材を得るために、
人が植えたのですから、
りっぱに育てて
しっかり収穫して
きちんとつかいきる。
また植えて、育てていく。
そうしてはじめて、
山の豊かさも
未来へつづいていきます。

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日南、都城、日向、美郷、諸塚…。

宮崎県の市町村を結ぶ道をたどると、
こんもりと山々をおおう、
シイやカシなどの照葉樹林*¹にまざって、
そこここに、杉の林の姿があります。
飫肥(おび)杉*²の美しい林です。

杉の山を見ると……。
伐採・収穫した後に、新しく苗が植えられた場所があります。
樹齢10年・15年ほどの杉が、
若々しく林立する区画があります。
30年・40年の時を経て、収穫の適齢期を迎えようとする杉が、
蒼々と繁る林分もあります。
そのモザイク模様は、
計画的に循環型の杉づくりがつづけられている証拠。

さすが、400年にわたる杉づくりの歴史と、
杉材の生産量日本一(ということは、世界一!*³)を
誇るお国柄です。



でも、そんな宮崎でさえ、林業は今
簡単には成り立っていかないのだそうです。
だからこそ、考え問い直し、試し行動する人たちがいます。

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*¹照葉樹とは、葉の表面がつやつやと光って見える樹々のこと。温帯で雨の多い地域に育ちます。
*²宮崎県で育成される杉。江戸時代、飫肥藩が植林活動をはじめたことから、その名があります。
*³スギ科の樹は、世界に約8属15種あるそうですが、日本の“スギ”は、日本固有種なのですね。