空間のコト

木だと、やっぱりほっとする。ふしぎだね。
いつの間にか、木でないことが当り前の空間が増えました。

特に都市部の中には。
でもそこに、あらためて木を使ってみると、
なんだか人をほっとさせます。
ふしぎなことに。

でも、考えてみれば、やっぱりそうですよね。

日本に暮らす私たちは、
ずっと、ずっと、木とともに生きてきたのですし、
木は、わたしたちと同じ、いきものなのですし。


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宮崎県、日向市。市の駅舎には、たくさんの木が使われています。
周辺の広場にも、そこここに木が使われています。
耳川流域の森林で育てられ、育った、地元の杉です。
杉は、とても柔らかく、腐敗しやすい木。
駅舎のような大きな建物をささえる構造材や、屋外のベンチなどにするのには不向きな面もあります。
でも、地元の杉を使いたいという思いのもと、さまざまな分野の専門家が集まって、問題点を解きほぐしていきました。

そうして生まれた新しい駅と広場は、市民の憩いと、誇りの場になりました。
そして今でも、視察の依頼が絶えません。


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宮崎空港旅客ターミナルビル
保安検査場

空港の保安検査場。その目的を考えれば、冷たい印象の空間にもなりがち。
でも、木を使ったら…。
ずいぶん違った印象になりました。
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夢見橋

山から伐リ出した杉を、港まで運ぶために設けられた“堀川運河”。
その周辺の再整備にあたって架けられた、木の橋です。

素材はもちろん、地元の飫肥杉。

組み立て、接合に、釘などの金属をいっさい使っていないそうですから、おどろきです。